コーチ力を導入しても職場から不満が絶えない会社

コーチ力を導入しても職場から不満が絶えない会社

ある企業では、大手コーチ会社のプログラムを10年以上前から導入し始め、

現在では、上級から中級幹部クラスの殆どがコーチング講座を受講し、

認定コーチの資格を得ています。

しかしながら、その会社の職場の多くはメンバーが不満を感じ、

優秀な若手の離職者が絶えません。業績も期待ほど伸びません。

社員の誰もが不満を抱いているわけではなく、

マネージャーのコーチ力によって楽しんで働き、

自分の直属のマネージャーのためにも頑張っている

若手や中堅社員も一部にはいます。

 

なぜ、上級や中級マネージャーの殆どが大手コーチ会社の

認定コーチ資格を得ても、メンバーの不満が絶えることなく、

離職者が増え、業績も向上しないのでしょうか?

 

10名以上の若手〜上級マネージャーのヒアリング結果によると、

以下の課題が見えてきました。

・トップが人に対して性悪説であり、細かい管理を好む

・トップが上位者の言うことをメンバーが従うことを強く望む

・メンバーの意見を聞いたとしても、単に聞いただけで、既定路線を変えることはしない

・メンバーの工夫を尊重せず、会社が決めた行動を行うことを強制する

・顧客視点よりも、会社視点が優先する

・仕事の評価はプロセスを重視するものの、プロセス管理・進捗管理に重点をおく

・メンバーとの対話は進捗管理・原因追求に費やし、仕事からの学びに時間を活用していない

 

一方、会社のこの姿勢に一線を引き、

自ら真のコーチ・マインドで接しているマネージャーもいます。

 

真のコーチ・マインドとは、ロジャースが語っている

「コーチの3条件」

・無条件の肯定的眼差し

・共感的理解

・自己一致

を満たすものです。

 

この会社に所属するマネージャーたちにも、

当然ながら自分の上長がいて仕事をしています。

上長の指示・命令に従い、上長を忖度する傾向が出てきます。

せっかくコーチングを学んでも、

マネージャーのコーチング実施の意志が強くない限り、

会社の風潮・体制に従い、コーチ力が望ましくない方向に用いられる場合があります。

コーチ力を、トップの意向に従わせる方向に使ってしまう場合が出てきます。

1on1対話が、メンバー成長に重点を当てるのではなく、

会社・上長の都合の良い進捗管理・原因追求に使われています。

 

これでは、メンバーにとって、

コーチ力は恐ろしいもの、1on1対話は辛い時間になります。

工夫して活動したいなどの自己表現を仕事の場で行うことができなくなり、

窮屈な職場になっていきます。

 

あなたの職場ではいかがでしょうか?

 

ご紹介した会社の例から、

あなたならコーチ力をどのように発揮するか、

あなたなら1on1対話はどのような場にすることが望ましいかを

考えていただきたいと思います。

 

 

日本リーダーコーチ協会は、

「人の価値観と可能性を認め、人を幸せにするコーチ力をもつリーダーを育成する」

ことを通じて

・人がイキイキと楽しく幸せに働ける社会が実現している

・全てのリーダーが私たちの目指すコーチ力を持って接している

・あらゆる組織で、人の価値観が大切にされ、自己肯定感とやる気、勇気が高まり輝いている

の実現に向かって活動しています。

 

この会社のマネージャーの一部が、

あらためて日本リーダーコーチ協会で、

人を大切にするコーチになるために、学び直しています。

 

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日本リーダーコーチ協会は、認定コーチ養成講座 4月開講分を

募集しています。

すでにお申し込みをいただいております。

あなたと共に学べること、お待ちしております。

詳しくは下記をご覧ください。

認定コーチ養成講座:4・5・6期生 募集