優秀な人・個人の能力が高い人が陥りがちなこと

 

優秀な人・個人の能力を高めたい人はMBAをとられる方が少なくありません。

ビジネス界で実力を高め経営陣の一角になりたいと思う人たちの多くがM B Aを取りに学ばれます。一流企業のC E Oは海外に留学してMBAを取得した方が多いですね。

また外資ではMBAなどの博士号を持っていることが経営幹部になる必須の条件である場合があります。明文化されていませんが、明らかに経営陣は博士号を取得している人たちばかりの場合があります。

MBAを取得されることは素晴らしいことです。MBA取得のための働いたお金を使い、またMBAで学ぶために大変な努力を行われていることに敬意を称します。

私自身もMBAを取りたいと思ったことは何度もありますが、仕事と家庭と金銭的な理由から諦めました。一方、英語の上達のためにずいぶんお金を使いました。またMBAホルダーに負けないように多くの書籍を読み、実践を通じてMBAホルダーが学ぶ内容に近づく学びを行なってきたと思っています。

MBAを学びにいかなかった一番残念なことは、同じMBAを学ぶ仲間という人脈ができなかったことです。MBAの学びを通じてできる人脈も素晴らしいことですね。

一方、青山学院大学社会情報学部のワークショップデザイナー、コーチングのスクール、ワークライフバランス・コンサルタントなどの学びを通じて新しい人脈ができました。

人脈は宝物になることは間違いありませんね。

 

本題に戻り、優秀な人・個人の能力が高い人、MBAホルダーが陥りがちなこと。

優秀・個人の能力が高い、またMBAホルダーだからこそ、陥ることです。自分が優秀であり、MBAホルダーではMBAを取得したという自信がもたらすマイナス面です。

具体的には、

  • 優秀であるからこそ、他の方のやることが正しく見えない、改善点ばかり気がつく。改善点ばかり気がつくので、ついつい改善点を指摘する回数が増える。
  • 自分の方が優れているからこそ、自分でやった方が早く正しいので、自分で全てやろうとする。
  • 人に任せてみたものの心配になり、任せた仕事内容にどんどん介入するマイクロマネジメントになる。任された方は仕事が取られてり、何をやってもダメ出しされる気持ちになり、モチベーションはどんどん低下する。
  • メンバーがその人にとっては素晴らしい準備や成果物を出したとしても承認せずにダメ出しする。素晴らしいと気づく時があっても、自分はMBAホルダーで勝ちたい気持ちが出てきて、小さな改善点を大きく示したり、自分だったらこうやるというプランを示す。
  • 一緒に仕事を行うメンバーは、他者の承認を行わない、自分の優秀さをひけらかす、人のモチベーションを壊していくMBAホルダーと仕事を一緒にやる気持ちがどんどん萎んでいく。
  • その結果、チームのパフォーマンスが低下し、MBAホルダーはどんどん仕事を抱え込み、メンバーの出来の悪さを指摘し、メンバーはMBAホルダーから離れていき、チームが崩壊していく。

 

私も、この優秀な人症候群、MBAホルダーの陥りそうな罠に浸かっていた時期がありました。

マーケティングの全製品の統括のポジションの時に、メンバーが作成して持ってくる資料にダメ出しばかりしていました。私の方が経験が長く学びも深いので、差があることは当然で、私が統括のポジションについている理由は、その経験や学びがあってこそですね。

そこでメンバー育成のために、わたしが始めたのがKiku塾。MRという営業の現場からマーケティング部に変わってきた人を対象に、ビジネススキルとマーケティングを学ぶKiku塾を開始しました。またマーケティング部門の社員に求められる「知識とスキル」の体系化・レベル化を行いました。

 

さらに身につけようと努力したのが「聴く力」。菊岡という名前なのに「聴けない岡」さんだったのが「聴く岡」さんに変わる努力を始めました。

コーチングスクールで本格的に学んだのはずっと後のことになりますが、当時はコーチングの書籍や教え方の書籍を読みあさり、メンバーの力を引き出すことに注力し始めました。不夜城とも呼ばれたマーケティング部でしたが、メンバーの力を伸ばし引き出すことで、強烈に忙しいながらも働く時間は短くなりました。学びの場Kiku塾で知識と実践を学ぶことに加えて、メンバーそれぞれが自己投資に時間を使い、自分の活躍したい場所で輝いています。

 

私が「聴く力」に気づいていなかったら、チームは崩壊していたでしょうね。

その時のメンバーのおかげでKiku塾がスタートして、私はコーチ・コンサルタント・研修講師として仕事ができています。

 

優秀な人・MBAホルダーが輝くために必要なことは、メンバーの力を引き出すこと。

そのために「聴く力」をつけ、メンバーの力を承認し、メンバーの力を伸ばしていく。承認することで、メンバーがMBAホルダーと話す時に安心感を覚え、チームへの所属感と貢献感が高まり、チームの目的に向かってモチベーション高く進んでいきます。

 

優秀なあなた、MBAをとったあなた、これからMBA取得など自己研鑽を行なっていきたいと考えているあなたも、必要な必須のスキルは「聴く力」。日本リーダーコーチ協会が伝えているコーチの持つ「聴く力」です。

 

MBAで学ぶケーススタディーは、人工知能AIの進化により、A Iが出すケーススタディの答えが人間の能力を超えてくることが確実かもしれません。

MBAで学ぶケーススタディーを生み出したものは、実はその実在するケースに参画した一人一人の果敢な挑戦や継続的な努力。

果敢な挑戦や継続的な努力を引き出すのは人工知能AIではなく、人が関わる「聴く力」。

日本リーダーコーチ協会が伝えているコーチの持つ「聴く力」を、ぜひあなたにも身に付けていただき、あなたとあなたの周囲が輝くことを支援していきたいですね。